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Aptana Studio 1.2 を日本語化するには? [NT]

Sun Microsystem は IBM に買収されてしまうのでしょうか?Java と NetBeans の行方はどうなるのでしょう?

IBM は Java を指示しているから Java SDK/JRE に関しては特に気にしていないが、NetBeans はどうなるか微妙。Eclipse あるし。NetBeans はコミュニティが運用しているけれど、Sun からの支援が減少したら、どうなるのでしょう。

心配だなーということではないけれど、JavaScript ファイルの編集に Eclipse をベースとして開発された Aptana Studio 1.2 を使ってみた。日本語化するときに、少し手間取ったので覚え書きを残しておく。

基本的には、あいしん (スタッフぶろぐ) » Blog Archive » Aptana Studio 1.1の日本語化 にある方法で良い。しかし、Aptana が起動しなかったり、「JVM terminated.Exit code=1」 というエラーが発生した場合は、JRE の重複を疑った方が良い。この件に関しても あいしん (スタッフぶろぐ) » Blog Archive » Aptana 1.2 日本語化 で紹介されている。

ただ、 あいしん (スタッフぶろぐ) » Blog Archive » Aptana 1.2 日本語化 では、JRE を上書きすると記述されているが、AptanaStudio.ini を次のように書き換えても良い。ここで、-vm オプションは -vmargs よりも前に記述する必要がある点に注意。-vm は環境によって異なるが、既にシステムにインストールしている javaw.exeのフルパス。尚、パスに空白などがある場合はパスをダブルコーテーションで囲んだ方が良いと思う。

この設定で Aptana が起動したら、AptanaStudio.ini を次のように編集する。

先ほどとの変更点は -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar だけ。Aptana を起動すると UI は日本語化されているはず。Aptana は -vm オプションで指定したパスの javaw.exe を利用するから、Aptana をインストールしたディレクトリにある JRE は削除しても Aptana の使用には問題はない(注記1参照)。尚、Aptana が起動できなかった場合は、システムにインストールされていた JRE のバージョンが古い可能性がある。その場合は、最新の JRE をインストールするか、Aptana 付属 JRE のフルパスを明示的に指定すればよい(注記2参照)。

【注記1】Aptana の使用には問題ないが、Aptana をアンインストールするときあったはずの jre ディレクトリがないと怒られるかもしれない。不安な人は残しておけばよいと思う。

【注記2】Aptana 付属 JRE を使う場合は、当然ながら、Aptana をインストールしたディレクトリにある jre ディレクトリを削除してはならない。

以下、どうでも良い話。「Aptana Studio 1.2 を日本語化するには?」を知りたいだけであれば上記内容で十分。

Aptana には複数のインストール方法があり、Aptana + JRE がインストールされるものがある。Aptana をインストールしたディレクトリに jre というディレクトリがあれば、Aptana 専用の JRE がインストールされている。いわゆる private JRE という奴である(注記3参照)。

「JVM terminated.Exit code=1」 というエラーは JRE を起動できなかったことを意味するらしいが、JVM terminated Exit code - Google Search で検索すると、メーリングリストのエントリにヒットする。なぜか、The Official Eclipse FAQs - Eclipsepedia には解説がない。

まず、AptanaStudio.ini から Pleiades に関する行を削除して、Aptana が起動するか確かめたところ、問題なく起動する。次に、 log を見てみたいので AptanaStudio.ini を書き換える。

-vm は Aptana が使用する Java 環境を明示的に指定する。-consoleLog は log をコンソールに出力することを意味する。-vm は必ずしも指定する必要は無いが、Aptana が使用する Java 環境が既定で javaw.exe だった場合、コンソールが表示されるか分からなかったので明示的に指定した。すると、次図のようにコマンドプロンプトに log が表示され、Aptana が起動する。

image.png

問題なかったので、-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar を末尾に追加して Aptana を起動したところ、日本語化された。尚、 -javaagent は Java VM に与える引数であって eclipse は解釈しない。そのため、-vmargs
以降に記述する必要がある。-javaagent に関しては J2SE 5.0 Tiger 虎の穴 Instrumentation で解説されている。

ここまで作業したところ、問題が解決してしまったので、「JVM terminated.Exit code=1」が、「JRE を起動できなかったことを意味する」のかはよく分かっていない。日本語化に失敗していたら、ログに何か出力されると思ったのだが...。

【注記3】JRE は Sun が配布している JRE の構成を変更しなければ、必ずしも JRE のインストーラとして配布する必要は無く、Aptana のように、インストーラに組み込んで配布することが許されている。この場合、Aptana 専用の JRE となり、このような JRE を private JRE と言うらしい。private JRE は Java の自動アップデート機能(コントロールパネルの Java アイコンから設定できるもの)の対象外になる(と思う)ので、もし、JRE にセキュリティ上の問題が発生した場合、インストーラを提供した人が更新する必要がある。


タグ:Aptana Java Eclipse

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