KeePass の自動入力の改善方法

KeePass Password Safe はオープンソースのパスワード管理アプリケーションである。

このソフトにはIDとパスワードを自動入力する機能があるが、状況によっては既定のままでは使いづらいことがある。

例えば、下図は三井住友銀行のインターネットバンキング SMBCダイレクト ログインページであるが、ここでIDとパスワードを自動入力したいとする。

ここでは、契約者番号がハイフンで区切られているから、UserIDに契約者番号を記述しておくことができない。このような場合、KeePas では自動入力のカスタマイズを行えば良い。詳しくは Auto-Type - KeePass で解説されている。KeePass のバージョンによって設定方法が異なるようだ。

例えば、KeePas 1.x 系であれば、備考欄に

Auto-Type: {USERNAME}{TAB}56789{TAB}{PASSWORD}{ENTER}

と記載することで修正できる。USERNAME には契約者番号の左半分を記載しておけばよい。そして、備考欄に残りの契約者番号を記載しTABキーでフォーカスを移動させることでIDとパスワードの自動入力が出来るようになる。

KeePass は大変便利なのであるが、マスターパスワードとキーファイルさえあれば KeePass で管理されている全てのパスワードが分かってしまう。他のソフトを利用しても似たような状況に遭遇することはあるが、何とかならないかな。

強いて言えば、KeePass で複数のデータベースを作成し、それぞれのデータベースでマスターパスワードとキーファイルを変えておき、適当にデータベースを切り替えればより頑健になるかもしれない。

タグ：security